産後の抜け毛対策まとめ!早く改善する方法は?

出産後の体の変化

妊娠中と、出産後の体の中で“劇的に変化するもの”、それは女性ホルモン量です。妊娠中は体の機能が子宮の状態を安定させて、赤ちゃんを守り成長させるために集中しています。その体の機能を司る司令塔となっているのは女性ホルモンです。

妊娠中の女性ホルモン量をいくつか例に挙げるとエストロゲンは通常の性周期の時の400倍!プロゲステロンは(通常の排卵期を除く)10~20倍にもなることがあるのです。女性ホルモンは子宮を安定させるほかにも体温を上昇させたり、おっぱい大きくしたり、妊娠中に産後のための体作りまでしています。

しかし、出産後は赤ちゃんを守るために使っていたエネルギーは不要になります。自分の体を修復し、赤ちゃんを育てるために使わなければなりません。そこでエネルギー浪費を防ぐために女性ホルモンは一気に激減します。

しかし、その急な変化についていけない体の器官や組織もあります。

産後の抜け毛

急な変化についていけない体の1つが産後の抜け毛、産後脱毛症です。出産後2が月ほど経過したころに症状が出始めます。

妊娠中は女性ホルモンの影響で毛は抜けにくく、成長期が長くなっています。そして出産後、女性ホルモンの分泌量が激減し、すこしずつに体内に蓄積されていた女性ホルモンが減少すると毛周期のサイクルも元に戻り、それまで引き止められていた毛が抜けだします。

本来はもっと前に抜けるはずだった毛が一気に脱毛してくるので前もって産後脱毛症をしらないとびっくりする方も多いようです。

だいたい6ヶ月~長くても1年来で脱毛量が元戻ると言われていますが、中には数年にわたりその症状が続く方もいます。

産後の脱毛を減少させるためには何をすればよい?

産後に女性ホルモンが減少することはご説明したとおりですが、女性ホルモンの中でも特にプロゲストロンやエストロゲンは妊娠前の平常時より減少してしまうことがあります。

そのため、産後は高齢でもないのに、女性ホルモンの分泌量が減少することで起こる更年期障害と同じような症状が出ることがあります。

ですから、①産後の抜け毛は女性ホルモンを補う(元に戻す)ことが重要になってきます。

また、②体の回復を早めるためにも十分な休息、栄養を摂るように努力する。③筋力を回復させるためにも適度な運動を行うことも必要です。

産後の抜け毛対策①食べ物で女性ホルモンを補う

女性ホルモンは体内で分泌されるものなので食事から摂取することはできませんが、女性ホルモンと構造の似た食品を食べることはできます。それは大豆です。

大豆イソフラボンという名前は御存じの方も多いと思いますが、このイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンが構造が似ているため体内で同じような働きをしてくれるのです。サプリメントもありますがなるべく食品から摂るほうが好ましいでしょう。

なお摂取過多は子宮内膜増殖症の発症率が高くなるという報告もありますので、食事以外で摂取する場合は1日30mgを目安にしましょう。

産後の抜け毛対策②十分な休息、栄養摂取

産後のママはとても忙しくなります。夜中も数時間おきに授乳しなければならなくなり、しばらくの間はまとめて睡眠をとることさえ難しくなります。

もちろん若いうちは体力もありますし、出産後の体の回復も早いので産後の脱毛などもほとんど気にならなかったという方もいるでしょう。

しかし、晩婚化が進み、初産の年齢も上がれば、出産後の身体の回復に時間がかかる方も増えるということです。これは仕方のないことですからわりきって対処しなければなりません。

家事が多少溜まっても赤ちゃんが寝た時に無理して片そうとせず、一緒に寝てしまうということも気持ちの割りきりです。夜10時から翌2時はもっともホルモンが分泌される時間帯なのでその時間は眠るようにするよいでしょう。

また、母乳で栄養を摂られた分はしっかり摂取しなければなりません。

産後に増えた体重を元に戻そうとして過剰なダイエットをすると母乳が出なくなったり、髪や肌がボロボロになり女性ホルモン量をもとに戻すどころの話ではなくなってしまいます。

産後の抜け毛対策③適度な運動

妊娠中はお腹が重くでなにかと行動範囲が狭まります。動きも緩慢になりますから筋力は衰えがちです。しかもおなかの赤ちゃんを守ろうとする女性ホルモンの働きで筋肉は脂肪に変換されやすくなっています。

妊娠中は女性ホルモンのおかげで代謝が高まっていますが、産後も妊娠中と同じ行動をしていると筋力が回復しません。筋肉は代謝をたかめ、毛細血管が張り巡らされるため、筋肉量を増やすことで代謝を高めることができます。

代謝は毛の成長のためにもとても重要な要素です。
代謝が悪い→血行が悪いと毛を作り出す毛乳頭に栄養素や毛の成長因子が運ばれなくなりますし、毛周期の乱れも戻りにくくなってしまうからです。

そのため、産後はウォーキングや室内でのストレッチ軽い筋力トレーニングなど、無理のない程度から運動を行うことが大事です。