産後の抜け毛中に美容院でカラー・ブリーチ・縮毛矯正してもいい?

産後の女性の体

産後の女性の体はとてもデリケートです。
出産後の体の回復にエネルギーを使うのはもちろん、夜中の授乳で寝不足が続きます。

また、産後は女性ホルモンのバランスが急に変化するので精神的に不安定になったり、疲労などの要因が重なって産後うつになる方もすくなくありません。

産後の抜け毛、産後脱毛症は同様に産後の女性ホルモンのバランスにより起こります。

妊娠中の赤ちゃんを育てるための体を造るように女性ホルモンのエストロゲン分泌量が増加し、働いていますが、産後はその必要もなくなるのでエストロゲンの分泌は非妊娠時にもどり、そのかわりに母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンの分泌量が増加します。

エストロゲンは髪や肌、血管を健康的に維持したり、自律神経や感情のコントロール、骨粗鬆症の予防など体の各所で様々な働きをしています。

妊娠中はエストロゲンの分泌量が増えていたとは言え、出産で急に減少してしまうので体はびっくりしてしまうのです。産後の脱毛もその体の変化の影響によるものです。
ですからホルモンバランスが安定すれば自然と脱毛も少なくなります。

カラーやブリーチのダメージとは?

毛は毛母細胞が分裂を繰り返して伸びてゆきます。その過程で水分を失い角化した細胞が毛です。つまり髪の毛は死んだ細胞の集まりとも言えます。

髪の表面は薄い細胞膜の層になっていてそれが角質化することでうろこ状のタンパク質の膜になります。ヘアカラーは薬剤により閉じているキューティクルを開き、色素を入れて閉じ込めることで髪を発色させています。

閉じているタンパク質の膜を無理やり開くため、どうしても多少なりとも髪は痛んでしまいます。また、頭皮に薬剤がつくことで肌荒れや痒みを引き起こしてしまう場合もあります。

ブリーチは髪の毛の色素を抜いてしまうことです。芸能人でいうとオセロの松島さんはブリーチをされた髪です。少し伸びてくると頭皮の近くが黒くなっていたりしますよね。

ブリーチは色素を完全に脱色させるため薬剤も強く、何度も行っていると髪の毛のタンパク質が溶けてスカスカの空洞のような髪の毛になってしまいます。

このようなカラーやブリーチを産後の脱毛中に行ったらどうなるでしょうか。ただでさえエストロゲンが減って髪や肌を守るバリア機能が落ちている所にそのような処理をしたら、非妊娠時よりも髪や肌へのダメージは大きくなってしまいます。

産後のヘアケア

産後は女性は体の修復作業に想像以上にエネルギーを使っています。出産後もしばらく悪露が続きますよね。子宮を元に戻そうと体はがんばっています。

そのような時にカラーやブリーチ、薬剤だけでなく熱も使う縮毛矯正などダメージが全くないとは言えない処理をすると切れ毛が増えたり、産後脱毛を増長させてしまったりすることもあります。

そもそも加齢時の薄毛にもブリーチや縮毛矯正は避けることが望ましいと言われています。これは産後の脱毛中も同じだといえるでしょう。

しかし、中には白髪などが多く、白髪染めをしないと出歩けないという方もいます。どうしても染めなければならない場合は美容師に相談してなるべく髪や頭皮に優しい成分の薬剤を使ってもらうようにしましょう。また、よりダメージの少ないマニキュアも検討してみるとよいでしょう。

そして差し迫ってカラーリングなど行わなければならない理由がないのであれば、産後脱毛が落ち着く出産後半年ほどを経過して体が安定してから行う方が望ましいでしょう。