産後の抜け毛改善に効果のあるサプリメントの成分は?

産後の抜け毛に効果的な亜鉛

体の各組織において必要不可欠な亜鉛は皮膚や髪の健康を保つのに必要不可欠なミネラルです。体の中では300種類以上の酵素の働きに関与しているとも言われています。代謝が盛んな組織程亜鉛不足に陥りやすく、髪の毛母細胞もその一つです。

毛母細胞は毛乳頭を介して毛細血管から栄養を受け取っています。細胞分裂を繰り返し、その細胞が角化して押し上げられることで髪が伸びるのです。毛根には亜鉛が豊富に存在しています、それは髪が角質化して伸長し、ケラチンタンパク質となるときに亜鉛が使われるからです。

髪の表面はキューティクルと言い、魚のうろこのような形状をしていますが、亜鉛が無いとキューティクルを正常に形成できなくなり、切れ毛が多くなってしまったり、細く弱々しい毛になってしまいます。

亜鉛は日本人の食生活で不足しやすいミネラルと言われています。牡蠣や数の子、レバーに多く含まれていますが、毎日食べられる食材ではありません。亜鉛のサプリは多くのメーカーが製造しており、1か月分が数百円~100円前後で手に入ります。

産後の抜け毛にはイソフラボン

イソフラボンは植物性エストロゲンとも呼ばれ、女性ホルモンであるエストロゲンと構造が非常によく似ています。そのため、更年期障害の方の治療の一環としてイソフラボンを摂取する事もあります。

更年期障害は女性ホルモン、特にエストロゲンが急激に減少してしまうことで起こる障害です。気分の乱高下や、ほてり胸やけ、うつ症状などを引き起こし、骨粗しょう症にもなりやすくなります。

産後の抜け毛も更年期障害とまではいきませんが、エストロゲンの分泌が減少することでおきる生理現象です。そのため、イソフラボンを摂取することで急激なエストロゲンの減少を緩やかにし、体の回復を助ける働きがあると考えられています。

ただ、摂取のし過ぎは子宮内膜症を引き起こす原因ともなりますので過剰摂取には気を付け、決められた用量異常は摂取しないようにしましょう。

産後の抜け毛にビタミンB群

ビタミンB群は8種類のビタミンがあります。ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンです。ビタミンB群はタンパク質の代謝にかかわったり、髪や爪の細胞の再生にも関与しています。例えばビタミンB6は髪や皮膚、歯の健康を維持し、成長を促進する働きがあります。

ビタミンB2は脂質の代謝にも関与し、動脈硬化となるの原因1つである過酸化脂質の分解を促進させます。ビタミンB2は発育のビタミンとも呼ばれ、不足すると口内炎や皮膚炎、髪や頭皮のトラブルを招くことがわかっています。

パントテン酸は脂質、糖質、タンパク質をエネルギーに変え、体を作ったり免疫機能の維持にも関与しています。

ビタミンB群はサプリメントが多く、その他の成分との混合サプリメントになっている商品もしばしば見かけます。ビタミンB群には食物から摂取しやすいうえ、B6は腸内細菌によっても作られるなど不足になりにくいビタミンです。

バランスの良い食事をしていえば必要量を摂取できていることがほとんどですが、外食が続いたり体調不良の時などはサプリメントで補充するとよいでしょう。

産後の抜け毛中に美容院でカラー・ブリーチ・縮毛矯正してもいい?

産後の女性の体

産後の女性の体はとてもデリケートです。
出産後の体の回復にエネルギーを使うのはもちろん、夜中の授乳で寝不足が続きます。

また、産後は女性ホルモンのバランスが急に変化するので精神的に不安定になったり、疲労などの要因が重なって産後うつになる方もすくなくありません。

産後の抜け毛、産後脱毛症は同様に産後の女性ホルモンのバランスにより起こります。

妊娠中の赤ちゃんを育てるための体を造るように女性ホルモンのエストロゲン分泌量が増加し、働いていますが、産後はその必要もなくなるのでエストロゲンの分泌は非妊娠時にもどり、そのかわりに母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンの分泌量が増加します。

エストロゲンは髪や肌、血管を健康的に維持したり、自律神経や感情のコントロール、骨粗鬆症の予防など体の各所で様々な働きをしています。

妊娠中はエストロゲンの分泌量が増えていたとは言え、出産で急に減少してしまうので体はびっくりしてしまうのです。産後の脱毛もその体の変化の影響によるものです。
ですからホルモンバランスが安定すれば自然と脱毛も少なくなります。

カラーやブリーチのダメージとは?

毛は毛母細胞が分裂を繰り返して伸びてゆきます。その過程で水分を失い角化した細胞が毛です。つまり髪の毛は死んだ細胞の集まりとも言えます。

髪の表面は薄い細胞膜の層になっていてそれが角質化することでうろこ状のタンパク質の膜になります。ヘアカラーは薬剤により閉じているキューティクルを開き、色素を入れて閉じ込めることで髪を発色させています。

閉じているタンパク質の膜を無理やり開くため、どうしても多少なりとも髪は痛んでしまいます。また、頭皮に薬剤がつくことで肌荒れや痒みを引き起こしてしまう場合もあります。

ブリーチは髪の毛の色素を抜いてしまうことです。芸能人でいうとオセロの松島さんはブリーチをされた髪です。少し伸びてくると頭皮の近くが黒くなっていたりしますよね。

ブリーチは色素を完全に脱色させるため薬剤も強く、何度も行っていると髪の毛のタンパク質が溶けてスカスカの空洞のような髪の毛になってしまいます。

このようなカラーやブリーチを産後の脱毛中に行ったらどうなるでしょうか。ただでさえエストロゲンが減って髪や肌を守るバリア機能が落ちている所にそのような処理をしたら、非妊娠時よりも髪や肌へのダメージは大きくなってしまいます。

産後のヘアケア

産後は女性は体の修復作業に想像以上にエネルギーを使っています。出産後もしばらく悪露が続きますよね。子宮を元に戻そうと体はがんばっています。

そのような時にカラーやブリーチ、薬剤だけでなく熱も使う縮毛矯正などダメージが全くないとは言えない処理をすると切れ毛が増えたり、産後脱毛を増長させてしまったりすることもあります。

そもそも加齢時の薄毛にもブリーチや縮毛矯正は避けることが望ましいと言われています。これは産後の脱毛中も同じだといえるでしょう。

しかし、中には白髪などが多く、白髪染めをしないと出歩けないという方もいます。どうしても染めなければならない場合は美容師に相談してなるべく髪や頭皮に優しい成分の薬剤を使ってもらうようにしましょう。また、よりダメージの少ないマニキュアも検討してみるとよいでしょう。

そして差し迫ってカラーリングなど行わなければならない理由がないのであれば、産後脱毛が落ち着く出産後半年ほどを経過して体が安定してから行う方が望ましいでしょう。